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京都・知恩院の世界遺産登録は?見どころは?三門・男坂・紅葉の納骨堂

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三門

京都東山区にある知恩院は、祇園祭で知られる八坂神社と青蓮院門跡の中間にあります。東山区といえば清水寺が観光スポットとして有名ですが、そこから北に1キロ弱の場所となります。

このときは一部工事中でしたが、その知恩院を観光してみたのでレポートしたいと思います。

  • 知恩院とはどんなお寺?
  • 知恩院の見どころは?
  • 世界遺産登録されている?
  • 知恩院のアクセス方法は?

などについてお伝えしていきますので、興味のある方はどうかご覧になって下さい。

知恩院ってどんなところ?

知恩院(ちおんいん)とはどんなところなのでしょうか。その歴史などについて簡単に説明しておきます。

知恩院は平安時代から鎌倉時代かけての僧、法然(ほうねん)によって、1175年に創立されたお寺で、山号は華頂山(かちょうざん)といいます。法然は浄土宗の宗祖であり、後生はこの知恩院で過ごしました。そして法然はこの知恩院で眠っています。

法然の肖像画

法然の肖像画(出典:Wikipedia

戦国時代には15代将軍・足利義昭が織田信長に対して挙兵した際(1573年)、信長はこの知恩院を陣にして勝利を収めたといいます。

また、徳川家康は実は浄土宗信者であり、母である於大の方(おだいのかた)の葬儀を知恩院で行いました。その際に、寺の拡張なども実施しております。かなり広大な敷地のお寺ですが、元からではなく、徳川幕府の援助での拡張によるものです。

江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の長女である千姫のお墓もここにあります。千姫は豊臣秀頼の妻となりますが、大阪夏の陣で家康の命により救出されました。

世界遺産登録されている?

京都では「古都京都の文化財」として、いくつかの歴史的建造物が世界遺産登録されております。例を上げれば、有名な清水寺、金閣寺、銀閣寺、延暦寺などです。

この知恩院については、残念ながら世界遺産登録はされていません。理由はわかりませんが、建造物が基本的に江戸時代以降で歴史的価値が多少落ちるといったこともあるかもしれません。

知恩院の見どころは?

知恩院の見どころについて紹介したいと思います。境内マップを見るとわかりますが、とても敷地が広いです。

知恩院の境内マップ

知恩院の境内マップ

三門

知恩院の三門(さんもん)は徳川秀忠の命により建立されましたが、人の大きさと比べるとかなり大きいことがわかると思います。

一般的に寺院の門は山門と書きますが、知恩院ではなぜか三門となっております。これは、

  • 空門(くうもん)
  • 無相門(むそうもん)
  • 無願門(むがんもん)

という、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門を意味しているそうです。この三門は国宝に指定されております。

知恩院の三門

知恩院の三門

三門の下には賽銭箱がありますが、徳川の紋章が付いております。この辺からも徳川家との関係の深さが伺われますね。

知恩院|三門の賽銭箱

知恩院|三門の賽銭箱

男坂

知恩院の三門をくぐると、目の前にさらに男坂と呼ばれる坂があります。この男坂はトム・クルーズ主演の大ヒット映画「ラストサムライ」の撮影で、使用された場所です。

男坂は急勾配できつい坂ですが、となりに勾配の緩やかな女坂も用意されております。体力に自身のない方は、女坂に迂回することができます。

知恩院の男坂

知恩院の男坂

阿弥陀堂

阿弥陀堂(あみだどう)は、荒廃のため明治になって一旦取り壊され、その後1910年に再建されました。

中には阿弥陀如来座像があります。中を見ることはできませんでしたが、像については、知恩院の公式サイトで確認することができます。

知恩院の阿弥陀堂

知恩院の阿弥陀堂

集会堂

集会堂(しゅうえどう)は1635年に建立されたものです。名前からはなにか集会をする場所の感じがしますが、僧侶の修行の場として使用されてきました。国の重要文化財に指定されております。

知恩院の集会堂

知恩院の集会堂

御影堂

御影堂(みえいどう)は法然上人の御影を祀る場所です。御影というのは、霊魂を意味します。この御影堂は大殿とも呼ばれ、国宝に指定されております。

工事中だったのが、ちょっと残念です。次の機会にちゃんとした写真が撮れたらと思います。

知恩院の御影堂

知恩院の御影堂

納骨堂

納骨堂(のうこつどう)は一見、歴史のある建物の感じがしますが、1930年に建てられた、わりと新しい建物です。その名の通り、ご遺骨をお納める(合祀)ところで、お金さえ払えば、だれでも納骨できるようです。

観光スポットというわけではないのかも知れませんが、手前の石橋と紅葉に囲まれた納骨堂は、とても絵になるような風景です。白人の外国人の方が、この景色を気に入ったらしく、かなり数の写真を粘って撮っておりました。

筆者は入るお墓は決まっておりますが、こんな素敵なところで眠るのも、悪くないなと思いますね。ちなみにすでに御墓に入っている骨もここに移動することができるようです。その際は市町村発行の「改葬許可証」と、墓地管理者の承諾が必要とのことです。

知恩院の納骨堂

知恩院の納骨堂

経蔵

経蔵(きょうぞう)は1621年に徳川秀忠によって、三門と共に建てられました。国の重要文化財に指定されております。

経蔵の鮮やかなその内部は公開されておりませんが、知恩院のホームページで見ることができます。外装からは想像もできないような内装となっております。

知恩院の経蔵

知恩院の経蔵

法然上人の像

経蔵の先に進んでいくと、法然上人の像がありました。いつ作られたものかは、調べてみてもわかりませんでしたが、わりと新しい感じがします。

この先に、法然上人の遺骨が眠っている建物があります。

知恩院|法然上人の像

知恩院|法然上人の像

勢至堂

勢至堂(せいしどう)は、法然上人が教えを広めた場所です。建物自体は1530年に再建したものだそうです。この勢至堂も重要文化財に指定されております。

知恩院の勢至堂

知恩院の勢至堂

御廟

御廟(ごびょう)は法然上人の遺骨を安置している場所です。写真に写っている建物は拝殿となっていて、その奥に法然上人が眠っている御廟があります。

知恩院の御廟

知恩院の御廟

知恩院へのアクセス方法は?

京都駅から知恩院にアクセスする方法は、いくつかありますが、最寄り駅は地下鉄東西線の東山駅となります。電車よりもバスで行ったほうが、近くまでいけます。

  • 京都駅からタクシーで約15分
  • 京都駅から市バス206系統に乗り、「知恩院前」下車。徒歩約5分
  • 京都駅から地下鉄鳥丸線で「烏丸御池」で地下鉄東西線へ乗り換え。「東山駅」下車で徒歩約8分

京都駅から知恩院までの距離は約4キロ強なので、徒歩で行けないこともありません。ちなみに今回はバス停「祇園」で下車して先に八坂神社を観光して、そこから歩いて行きました。八坂神社から知恩院には歩いて数分でいけます。

まとめ

京都の人気観光スポットである知恩院の見どころなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者のように、こんないいところに納骨させてもらえたらいいなと、ちょっとだけ思ってしまった人もるのではないでしょうか。

この知恩院ですが、秋の紅葉シーズンにはライトアップも開催されます。周辺スポットの八坂神社や青蓮院門跡もライトアップが開催されるので、夜間拝観三昧というのもいいかも知れませんね。紅葉の見頃は例年ですと11月中旬から12月上旬にかけてとなります。

もちろん、昼間に八坂神社、知恩院、青蓮院門跡を観光するのもおすすめです。少し歩けば、秀吉の正妻・寧々ゆかりの寺である高台寺があります。

  • 法然上人によって1175年に創建。
  • 壮大な敷地であるが、徳川幕府の援助でかなり拡張。
  • 世界遺産登録はされていない。
  • 男坂は映画「ラストサムライ」の撮影で使用された。
  • 御廟には法然上人の遺骨が安置。
  • 紅葉の見頃は例年だと11月中旬から12月上旬。

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