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京都の観光スポット|八坂神社の見どころは?西楼門・本殿・祇園祭

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西楼門

京都の東山区にある八坂神社といえば、京都の三大祭のひとつである祇園祭(ぎおんまつり)で有名な神社で、観光スポットとしても人気の場所となっております。

今回はその八坂神社を廻ってみたので、その見どころなどについてレポートしたいと思います。どんなところなのか知りたい方もいると思うので、簡単な歴史なども紹介します。

八坂神社とは?

八坂神社とは、いったいどんな神社なのでしょうか。簡単に歴史などを説明しておきたいと思います。

八坂神社の創建はいつ?

八坂神社の創建は社伝によれば、「656年」となっております。高句麗(こうくり)から来日した伊利之使主(いりしおみ)という人が創建したとされております。

高句麗というのは、今の韓国北部・北朝鮮から中国の満州辺りにかけて紀元前1世紀から7世紀ぐらいにかけて存在した国です。

高句麗の地図

「画像出典:Wikipedia

1880年に高句麗の王である好太王(こうたいおう)の功績を示した碑文が中国吉林省で発見されました。そこには404年に倭国が侵入してきたので、撃退したという記述があります。

邪馬台国の卑弥呼の3世紀から聖徳太子が出現する6世紀後半までは日本で何が起こっていたのか信憑性の高い資料がないためよくわかっておりません。その失われた時代を知る上での貴重な一次資料となっております。

一応、古事記や日本書紀がありますが、信憑性が高くなってくるのは聖徳太子あたりからです。

好太王碑

「好太王碑(画像出典:Wikipedia)」

かつては八坂神社ではなかった?

八坂神社は、元々は「感神院」または「祇園社」と呼ばれていましたが、1868年の神仏判然令(しんぶつはんぜんれい)に今の八坂神社と改称したということです。

神仏判然令というのは、明治時代になって、それまで融合していた神道と仏教、神と仏、神社と寺院とをはっきり区別した令のことです。それまでは、例えば京都の比叡山延暦寺と日吉大社は一体でしたが、今ではこれらは別の施設となっております。

比叡山延暦寺|西塔転法輪堂

比叡山延暦寺|西塔転法輪堂

八坂神社の祇園祭とは?

八坂神社の祇園祭(ぎおんまつり)は京都の三大祭のひとつで、7月に行われます。

この祭りのメインは山鉾巡行(やまほこじゅんこう)ですが2014年からは、これが2回行われることになりました。山鉾巡行は元々2回行われていて1966年に1回に集約されました。

山鉾というのは、豪華に飾れらた祭り用の車で、祇園祭ではいくつもの山鉾が京都の街を廻ります。

三大祭の残りの2つは、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われる葵祭(あおいまつり)と、平安神宮で行われる時代祭(じだいまつり)です。

祇園祭は千年以上の歴史があり、869年に日本各地に疫病が流行したとき、災厄の除去を祈ったことにはじまります。

京都|祇園祭|山鉾建て

京都|祇園祭|山鉾建て

八坂神社は世界遺産?

京都には世界遺産に登録されている建造物が多数ありますが、八坂神社の建物は世界遺産には登録されておりません

ただし、『京都祇園祭の山鉾行事』がユネスコ無形文化遺産に登録されおります。また、八坂神社の西楼門や本殿は重要文化財となっております。

山鉾行事

「山鉾行事(画像出典:Wikipedia)」

八坂神社の主祭神は?

八坂神社で主祭神の説明書きを見ていたら、「牛頭天王(ごずてんのう)」と書いてありました。

牛頭天王を聞いたことがなかったので、頭が牛の人間?ミノタウロス?などと思いながら、後で調べてみたら、牛頭天王は素戔嗚尊 (すさのおのみこと)と同一視されているそうです。

素戔嗚尊(以下、スサノオノミコト)というのは、天皇のご先祖とされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟で、ゲームなどで登場したりする頭が8つあるヤマタノオロチを倒したという伝説が残っております。

ヤマタノオロチと戦うスサノオノミコト

「ヤマタノオロチと戦うスサノオノミコ( 画像出典:Wikipedia)」

八坂神社では他にも櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)が主祭神となっております。

櫛稲田姫命はヤマタノオロチの生け贄となるところだったのを、スサノオノミコトのおかげで免れることができました。その後、スサノオノミコトの妻になりました。八柱御子神はスサノオノミコトの8人の子供です。

八坂神社は全国に2000社以上あるスサノオノミコトを祀る神社の総本社となっております。

八坂神社の見どころは?

ここからは八坂神社の見どころをレポートしていきたいと思います。観光の所要時間は写真を取りながらゆっくりと廻って1時間程度でした。

境内のマップはこちらを参照してください。

西楼門

重要文化財である西楼門です。京都を火の海にした応仁の乱(1467年)で焼失し、1497年に再建されました。見た目がかなり新しい建物に見えますが、2007年に塗り直しが行われております。

八坂神社の西楼門

八坂神社の西楼門

大国主社

大国主社では、スサノオノミコトの子孫で、出雲神話に登場する大国主命(おおくにぬしのみこと)などが祀られております。

この二人は根の堅州国(ねのかたすくに)で出会っております。スサノオノミコトは大国主命に様々な試練を与えましたが、最後は彼を認めて娘のスセリビメを妻とすることを許しました。

八坂神社の大国主社

八坂神社の大国主社

舞殿

舞殿(ぶでん)は奉納行事が行われる場所です。結婚式なんかもここで開催することがあるそうです。夜のイベントでは、提灯が鮮やかに光ります。

八坂神社の舞殿

八坂神社の舞殿

本殿

八坂神社の本殿です。1654年に建てられたそうで、重要文化財にもなっております。

八坂神社の本殿

八坂神社の本殿

南楼門

南楼門です。大通りに面した西楼門のほうが正門のように感じる方は多いと思いますが、実は南楼門が正門です。

八坂神社の南楼門

八坂神社の南楼門

祇園の御神水

祇園の御神水は「力水」とも呼ばれる湧き水です。こちらは飲用ではありませんが、社務所横にある自販機にペットボトルで飲用の「力水」が売っております。

八坂神社|祇園の御神水

八坂神社|祇園の御神水

悪王子社

悪王子社(あくおうじしゃ)は、スサノオノミコトの荒魂(あらみたま)を祭る末社です。

悪の王子?とか悪いイメージがするかも知れませんが、「悪」=「強力」という意味で、悪い意味ではありません。

八坂神社|悪王子社

八坂神社|悪王子社

美御前社

美御前社(うつくしごぜんしゃ)は、女性に人気の場所のようです。その名の通り、美容に関する神社です。写真の右下に湧き水が見えますが、これは「美容水」といって、肌によいといわれております。

八坂神社の美御前社

八坂神社の美御前社

日吉社

日吉社は大山咋神(おおやまくいのかみ)と大物主神(おおものぬしのかみ)を祀っております。大山咋神はスサノオノミコトの尊の子孫であり、大物主は大国主命(※大国主社参照)と同一視されることもあります。

八坂神社の日吉社

八坂神社の日吉社

刃物神社

刃物の神様を祀る神社です。年に1回、刃物の供養が行われているそうです。

八坂神社の刃物神社

八坂神社の刃物神社

五社

五社は武の神、竈(かまど)の神、風の神、薬の神、水の神を祀っております。

八坂神社の五社

八坂神社の五社

厳島社

厳島社(いつくしましゃ)では市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)が祀られております。市杵島比売命はスサノオノミコトの剣から生まれたとされる三女神のひとりです。容姿端麗で舞を舞ったといいます。

八坂神社の厳島社

八坂神社の厳島社

八坂神社のライトアップ

時期によっては特別拝観で、八坂神社は夜にはライトアップが行われ、提灯の灯った舞殿などを見ることができます。昼の拝観より夜のほうがよいという人も多いようです。

八坂神社へのアクセス方法は?

八坂神社へのアクセス方法は電車を利用する方法、バスを利用する方法と、いくつかあります。

今回は京都駅からバスを使うアクセス方法を選択しましたが、近年では外個人観光客が増えたこともあり、京都の市バスはかなり混む傾向があります。

  • 京阪祇園四条駅より徒歩で約5分
  • 阪急河原町駅より徒歩で約8分
  • JR京都駅より市バス(206番)バス停「祇園」下車すぐ
  • JR京都駅より徒歩で約4キロ(40~50分)

まとめ

八坂神社の簡単な歴史についての紹介や見どころなどをレポートしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

八坂神社は世界遺産登録されていないので、外国人観光客は他と比較するとかなり少ない印象でしたが、修学旅行などの日本人観光客が結構いて穴場のスポットというわけではありません。

今回は昼間の観光でしたが、夜間のライトアップの評判がいいようなので、今度は夜に行ってみたいと思います。

周辺には知恩院青蓮院門跡などの観光スポットがあります。少し距離はありますが、八坂神社から清水寺にも歩いていくことができます。

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