鋸山(のこぎりやま)は千葉県の富津と鋸南町の境界にある山で、標高は「329.4M」あります。
江戸時代から昭和後期まで良質な石材の産地として盛んに採石が行われていたため、今でも採石場としての名残が所々に残っております。
鋸山にある日本寺は聖武天皇の命によって西暦725年(奈良時代)に開山されたと言われており、非常に歴史のある寺院となっております。
また、鋸山には長谷川馬光や小林一茶など多くの文人が訪れ、詩歌が残されています。夏目漱石も著書の「木屑録」に日本寺を訪れた際の様子を記しています。
今回は、この鋸山・日本寺を観光したので、その見どころなどについて紹介していきたいと思います。
電車を使って鋸山へアクセスするには?
電車を利用して鋸山に行く場合、3通りのアクセス方法があります。
- 浜金谷駅で降りてロープウェイを利用する。
- 浜金谷駅で降りて登山道を利用する。
- 保田駅で降りて遊歩道を利用する。
今回は3つ目の方法で鋸山を登ってみることにしました。東京方面からはJR内房線を使うことになりますが、とにかく本数が少ない(1,2時間に1本)ので、行きと帰りの時刻表は事前に調べておくことをおすすめします。
保田駅から日本寺表参道への道のり
千葉から内房線で君津まで行き、そこで乗り換えてようやく保田駅に到着です。どちらかというと前の浜金谷駅で降りる人が多く、保田駅で降りた人はこのときは、ほとんどいませんでした。
浜金谷駅で降りてロープウェイを利用するのが、電車での主なアクセス方法のようです。
保田駅を後にして少し歩いていくと、「1250m」で鋸山登山口という標識がありました。この距離なら時間にすると15分から20分といったところでしょうか。
鋸山までの道のりのちょっとはずれたところにセブンイレブン(富津浜金谷店)があったので、とりあえず軽食を取っておきました。この先、食事ができる場所はロープウェイ山頂駅ぐらいで、しばらくの間は無理です。
私はカロリーメイトを持参しましたが、山内を廻るのは意外と時間がかかるので、なにかしらの食料と飲料をもっていたほうがよいと思います。一応、鋸山の大仏広場に自動販売機があります。
ちなみにゆっくりと廻りましたが、私がロープウェイ山頂駅についたのは、ここから約4時間後になります。早い人でも鋸山・日本寺を全部廻ったら所要時間は2、3時間はかかりそうです。
道端にカマキリがいたので思わず撮ってしまいました。カマキリを見るのは何年ぶりでしょうか。かなり前のことなので、さすがに思い出せません。
鋸山に向かって進んでいくと、なにやら石の建造物がありました。ここが入り口なのでしょうか。
さらに進んでいくと立て札がありました。こちらが鋸山の入り口のようです。
鋸山・日本寺の見どころは?
さてここからは、鋸山・日本寺の見どころについて紹介していきたいと思います。
日本寺の表参道
鋸山遊歩道を進んでみると、なにやら見えてきました。この辺が日本寺の表参道のようです。
日本寺表参道はひたすら階段が続きます。普段、運動不足で体がなまっていましたが、いい運動になります。
弘法井
弘法井とある立て札がありました。井戸なのでしょうか。千年耐えないなんてなんだかすごいですね。
こちらがその弘法井です。
仁王門
弘法井から更に進んでいくと、ようやく建物が見えてきました。仁王門と呼ばれる門です。
仁王像は慈覚大師作だとあります。慈覚大師(じかくだいし)というのは、平安時代初期に比叡山延暦寺の天台座主になった僧で、円仁(えんにん)とも呼ばれます。
天台座主(てんだいざす)は、日本の天台宗の総本山である比叡山延暦寺の貫主(住職)で、天台宗の諸末寺を総監する役職。「山の座主」とも呼ばれた。ただし、比叡山に居住することは少なく、重要な修法、儀式の時のみ入山する座主が多かった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仁王様の目に色が付いていて、他で見るのはちょっと違った感じがします。
観音堂
仁王門をくぐると観音堂があります。
観音堂の近くには日本児の管理所があって、ここから先は拝観料が必要となります。窓口の横には拝観者心得の立て札がありました。
拝観料を払うと鋸山の地図が貰えます。なかはちょっとした迷路のようになっていて、これがないと迷ってわけがわからなくなると思います。日本寺のホームページにも、ほぼ同じ地図が載っております。
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