上賀茂神社といえば下鴨神社と並んで称される京都のパワースポットですね。
この神社は京都でも最古の部類に入る神社であり、重要文化財も多数あります。また、秋のシーズンには、紅葉を楽しむことができます。
それでは、上賀茂神社ってどんなところなのか、簡単な歴史やアクセス方法、見どころなどについて紹介していきたいと思います。
上賀茂神社ってどんなところ?
さて、上賀茂神社とはどんなところなのでしょうか。まずは簡単な歴史などについて説明しておきたいと思います。
この神社は京都でも最古の部類に入る歴史のある神社であり、正式名称は賀茂別雷神社といいます。
上賀茂神社はよく下鴨神社と並んで称されますが、この2つに神社には何か関係があるのでしょうか。両方とも古代氏族である賀茂氏の氏神を祀る神社です。また、後ほど説明しますが、御祭神も関係していいます。
上賀茂神社と下鴨神社をいっしょに参拝したいと思う方も多いようですが、距離的には3.5キロ程度あり、徒歩で行くには少し遠いですが、バスもあります。
上賀茂神社には重要文化財がいくつもあり(41楝)、古都京都の文化財としてユネスコ文化遺産にも登録されております。
上賀茂神社の創建はいつ?
上賀茂神社はいつ創建されたのでしょうか。
この神社はかなり古くから存在することはわかっておりますが、創建されたのがいつなのかは諸説あります。天武天皇の治世である678年に今と同じような社殿が造られたとされており、創建はそれよりも前だと考えられます。
天武天皇というのは大化の改新で有名な天智天皇の弟で、天智天皇の息子である大友皇子と壬申の乱で争って勝利しました。
上賀茂神社の御祭神は?
上賀茂神社の御祭神は賀茂別雷命です。その名の通り、雷に関する神(雷神)であり、下鴨神社の御祭神である玉依媛命の息子となります。
上賀茂神社へのアクセス方法は?
電車・バス・徒歩での上賀茂神社のアクセス方法をいくつか紹介したいと思います。最寄りのバス停留所は「上賀茂神社」となります。
地下鉄の駅からは20分程度歩くことになりますので、基本的にはバスを利用するのがおすすめです。
- JR京都駅から市バスに乗って約40分
- 地下鉄烏丸線「北山駅」から徒歩で約20分またはバスで約15分
- 地下鉄烏丸線「北大路駅」から徒歩で約20分またはバスで約15分
- 京阪本線「出町柳駅」から市バスに乗って約25分
今回はJR京都駅から市バスを利用しました。京都駅の烏森中央口からバスが出ております。
バスの乗車時間は約40分ですが、道路の込み具合によっては、もっと時間がかかることもあります。紅葉のシーズンなんかは基本的に渋滞が発生するのが当たり前だと考えていたほうがよいかも知れません。
停留所「上賀茂神社」のすぐ近くには売店があります。店の看板に「やきもち」と書かれていますが、上加茂名物となっているらしいです。
長い時間バスに乗っていたので、トイレに行きたくなっていましたが、売店の周辺にはトイレは無さそうです。
売店のすぐ近くには上賀茂神社の鳥居(一の鳥居)があります。
経験上、神社の入り口付近にトイレがあることが多いですが、見た感じは無さそうです。ちなみに鳥居の奥に見えるもう一つの鳥居が二の鳥居です。
バス停から少し離れたところに公衆トイレがありました。一の鳥居に向かって左上のほうにあります。鳥居はくぐらないで左の方にいけば駐車場がありますので、そこにいけばわかると思います。
上賀茂神社の境内の中にはトイレはないので、心配な方は少し遠回りになりますが、ここで済ませておくことをおすすめします。
上賀茂神社の見どころは?
ここからは上賀茂神社の見どころについて紹介したいと思います。
ならの小川
一の鳥居を通り抜けて進んでいくと、右側に小川があります。小倉百人一首にも出てくる「ならの小川」です。
風そよぐ ならの小川の夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける
藤原家隆(ふじわら の いえたか)
ならの小川周辺は紅葉のスポットにもなっております。紅葉シーズンだったので、たくさんの人が紅葉の写真を撮っていました。上賀茂神社の紅葉の見頃は例年ですと、11月下旬から12月上旬にかけてです。
紅葉の見頃は年によっては多少ずれる場合がありますので、行く前には確認することをおすすめします。ネット検索で「上賀茂神社 紅葉 見頃」などで調べることができます。
秋の紅葉というとライトアップを期待する方も多いと思いますがが、上賀茂神社では現在のところ夜間拝観は実施されておりません。京都駅からのアクセスが若干不便というのもあると思います。
ただ、2008年などにライトアップが行われていたようですので、今後にまた行われる可能性はあるでしょう。
願い石(陰陽石)
小川の橋を渡って右の方に行くと、願い石(陰陽石)があります。
この辺りは龍の住む池があったと言われており、池の底から出土した石が、この願い石だといいます。両手で同時に石に触れることで、その力をもらうことができるそうです。
細殿の立砂
上賀茂神社の境内は図のようになっております。現在地となっているのは、二の鳥居の前です。トイレに行きたい場合は、鳥居をくぐらないで左の方に進みましょう。
二の鳥居を通り抜けると、重要文化財にも指定されている細殿があります。
細殿の前には2つの砂の山がもられておりますが、これは「立砂」と呼ばれており、「清めの砂」の起源と言われております。
ちなみに、立砂で使用された砂は売店で売られております。
楼門
上賀茂神社の楼門は重要文化財に指定されております。楼門の先に御本殿などがあります。
楼門の先は式年遷宮で工事中でした。
式年遷宮というは、定められた年ごとに社殿を新しくし、神様にお遷りいただく祭儀のことをいいますが、2013年には伊勢神宮の式年遷宮が有名でニュースでも取り上げられておりました。伊勢神宮では20年毎に式年遷宮が行われますが、上賀茂神社では21年ごとに行われます。
本来なら社殿を新しく作るのがしきたりですが、上賀茂神社については社殿の多くが国宝や重要文化財に指定されているため、補修・修理で済ませているようです。
補修では式年遷宮ではないのでは? と思う方もいるかも知れませんが、まあそれは置いておきましょう。
本殿への特別参拝
上賀茂神社では通常は拝殿の参拝になりますが、特別参拝(有料)を申し込むと本殿の間近に行くことができます。
特別参拝は拝殿の横の部屋に案内され、神主さんから上賀茂神社の生い立ちなどの説明があります。その後お祓いをしてもらって本殿に案内されます。
本殿の前でも神主さんからの説明の時間があります。
上加茂名物のやきもち
上賀茂神社のバス停付近には売店があることは前に紹介しましたが、帰りはそこで上加茂名物「やきもち」を買って食べました。
やきもちには、普通の白い餅とよもぎを使った緑色の餅があります。今回は緑色の餅を食べました。お値段もお手頃ですし、今考えると両方食べてもよかったかもしれません。
こちらは「葵家総本舗」のやきもちですが、別に「神馬堂」のものもあります。
まとめ
上賀茂神社の簡単な歴史や見どころなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
京都駅からは少し離れていてアクセスは少し不便ですが、下鴨神社と並んで有名な京都のパワースポットです。秋のシーズンには参拝以外にも紅葉も楽しむことができます。
この神社は修学旅行にもよく利用されているようで、この日は制服を着た中学生がたくさん来ておりました。またここで結婚式なども行われることがあります。
京都には他にも、たくさんの観光スポットがありますが、上賀茂神社はぜひ一度は行っておきたいところだと思います。
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