千葉県成田市にある成田山新勝寺といえば、初詣で人気のあるお寺ですね。
- いつだれが創建した寺なのでしょうか?
- 見どころはどこなのでしょうか?
- 食事はどこがおすすめ?
- アクセス方法は?
成田山のこのあたりの疑問について説明していきたいと思います。
Contents
成田山新勝寺ってどんなところ?
成田山新勝寺の創建は平安時代の940年です。
開祖は「寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)」と言われております。あまり知られていない方ですが、皇室との血縁もある大変格の高い僧侶で、真言宗初めての大僧正に任じられた人物でもあります。
初詣の参拝者数は近年では東京の明治神宮に次いで2位か3位で、300万人程度となっております。元旦は成田駅から新勝寺までの参道が混んでてなかなか進めないほどです。ちなみに成田山と2位を争っているのは神奈川県の川崎大師(かわさきだいし)です。
節分の日には力士や芸能人が集まって節分会(せつぶんえ)が開催されています。2019年は横綱の白鳳や歌舞伎役者の市川海老蔵氏、俳優の阿部サダヲさんなどが来ておりました。
成田山の年間の参拝者は1,000万人を越えるといいます。空港が近いこともあって、外国人も結構訪れております。
川崎大師(Wikipediaより)
成田山新勝寺と平将門の関係とは?
成田山新勝寺は平安時代に平将門(たいらのまさかど)が反乱を起こしたとき、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)らが将門討伐の祈願を行った場所として知られております。秀郷はその後、将門を討ち取ることに成功しました。
後に鎌倉幕府を開いた源頼朝も、この成田山で平家討伐を祈願します。平将門も平家なので、その討伐成功にあやかったのでしょうね。
東京の神田明神(かんだみょうじん)は平将門を祀る神社ですが、そのため中には新勝寺と神田明神のどちらかには絶対行かないという人もいるようです。
また、将門にゆかりのある人たちの中には決して成田山には参拝しない人もいると聞いたこともあります。
平将門(Wikipediaより)
成田山新勝寺参拝でお食事はどうする?
朝早くから成田山観光をしたいと考えてる方もいるでしょう。
その場合、どこかで朝食をとりたいかもしれませんが、駅前にマクドナルドやサイゼリヤなどのファーストフード店があります。
マクドナルドは執筆時点では24時間営業なので、かなり朝早くても問題ありません。サイゼリヤは開店が午前10時なので、朝飯を食べるにはちょっと遅いかも知れませんね。参道でも食事をできるところはありますが、早いところだと午前9時から開店します。
成田山は「うなぎ」が有名
成田山新勝寺に観光する場合、ランチは「うなぎ」を食べることが人気となっております。利根川と印旛沼がある成田は鰻の養殖が盛んな場所でもあるからです。うなぎ店のなかでも人気があるのが「駿河屋」と「川豊」です。
駿河屋は新勝寺のすぐ近くにあって、お店の前で鰻を焼いていて、おいしそうな匂いを漂わせております。下の写真は雨の日なので、店の中で焼いております。
混んでる場合は1時間以上待つこともありますが、整理券をもらって、先に新勝寺を参拝することも可能です。
真夏に店の前でずっと待っている人もいますが、これは本当に辛いのでおすすめできません。
次の写真は駿河屋の「特上うな重」ですが、うなぎの量がかなりあります。食べてみたら、途中でご飯が足りない感じがしました。
「大井川共水うな重」は天然のうなぎを使用していますが、あまり油が乗っていなくてヘルシーな感じです。油の乗っている鰻が食べたい方は、「大井川共水うな重」は避けたほうがよいと思います。
駿河屋、川豊ともに夕方は閉店が早いので、夕食を鰻というわけにはいきません。詳細は公式サイトで確認してみてください。
軽食を取りたい場合は?
軽食を取りたい場合は、成田駅のすぐ近くにマクドナルドがあります。
成田山の参道にはセブンイレブンもあります。
成田山新勝寺の見どころは?
成田山新勝寺の見どころについて紹介したいと思います。
成田山参道
駅から成田山までの参道は商店街となっていて、見どころ満載です。参道の食べ歩き目的で成田山に来る人もいるほどです。
成田山参道の入口
長命泉は地元で取れる「百薬の長」と呼ばれる水源で作られる日本酒で、江戸時代からある老舗です。
前方に成田山の平和大塔が見えてきて、次第に参道らしくなっていきます。
総門
参道を進んでいくとやがて総門が見えてきます。総門は成田山新勝寺の入り口です。完成は2008年とわりと新しいです。
仁王門
仁王門は1831年に再建されたもので、重要文化財に指定されております。左右には金剛力士像が配置されております。
金剛力士像はよく見えません。大切なのはわかりますが、もう少し見える工夫がほしいところです。
三重塔
三重塔は1712年に建てられたもので、こちらも重要文化財に指定されております。
大本堂
大本堂は節分の日に豆まきが行われる場所です。中に入ることもできますが、撮影禁止になっておりました。
成田山の中にはトイレが数箇所あります。大本堂の左右にも存在します。
釈迦堂
大本堂の左側にある釈迦堂も重要文化財です。江戸時代の1858年に建てられました。
額堂
額堂は1861年に建てられてもので、重要文化財となっております。
聖徳太子堂
聖徳太子堂は1992年に建立されたわりと新しい建物です。聖徳太子の理念に基づいて世界平和を願って建てたものです。
平和大塔
平和大塔は1984年に建設された、わりと新しい建物です。58メートルとかなり高いので、遠くから見ることができて成田山の象徴的な建物となっております。
成田山公園
成田山公園は成田山の境内になる公園です。東京ドーム約3.5個分となかなかの広さです。時間があったら、ぜひ散策してみて下さい。
中は木々に囲まれており、ちょっとした自然探索気分を味わうことができます。
成田山公園は秋には紅葉スポットでもあります。
成田山公園にある池の中では鯉が泳いでいました。
公園の奥には美術館がありますが、個人的には美術にはあまり興味がないため、中には入りませんでした。
お土産に米屋の羊羹
成田山参道に米屋という羊羹(ようかん)の店があります。明治32年創業の老舗です。
この店でお土産を買っていくことにしました。
羊羹は食べるときに包丁で切らないといけないのですが、「ひとくち羊羹」という手頃な大きさで食べやすようなものがありました。
お土産は「ひとくち羊羹」に決定です。
成田山新勝寺 電車でのアクセス
成田山新勝寺の最寄り駅はJR成田駅と京成成田駅になります。JR成田駅は改札を出てから西口と東口がありますが、新勝寺に行くには東口へ進みます。
京成成田駅の向かってほぼ正面にJR成田駅があります。
新勝寺までは駅から徒歩で10分程度ですが、いかにもといった参道が駅前にあるので、あまり迷うことはないと思います。
京成成田駅の場合は駅を出てから少し真っすぐ進むと右手に参道が見えます。JR成田駅の場合は、東口から出て右手に向かうか、少し真っすぐ進むと参道が左手に見えてきます。
車で行く場合も、有料の駐車場が近くにいくつかありますが、正月などの混雑時は満杯なので車で行くことはおすすめできません。