国立歴史民俗博物館をご存知でしょうか。
ここは、土器や昔の武器、歴史的建造物の模型などが多く展示されており、日本の歴史を学ぶにおいては最適の場所となっております。
小学生の修学などでよく利用されているようですが、中は広くてそれほど混まない比較的穴場な観光スポットでもあります。
国立歴史民俗博物館はどんなところなのか、レポートしていきたいと思います。
国立歴史民俗博物館ってどんなところ?
千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館は、歴史学、考古学及び民俗学に関する資料が展示されている、日本で唯一の国立博物館で、佐倉城の跡地に建てられております。
佐倉城は戦国時代に大名である千葉親胤(ちばちかたね)が築城を試みましたが、親胤が暗殺されてしまい、工事が中断されてしまいました。その後は江戸時代に徳川家康が工事を再開して完成させました。
その後は明治時代に廃城令によって建物が取り壊され、軍の駐屯地となっておりました。現在では佐倉城址公園として整備され、侍屋敷地区だった場所に歴博が建てらました。
こちらが佐倉城址公園の案内図であり、焦げ茶の部分が博物館の建物となっております。
歴史民俗博物館の中はとても広く、主に次の6つの展示室で構成されております。
- 第一展示室:先史・古代
- 第二展示室:中世
- 第三展示室:近世
- 第四展示室:民族
- 第五展示室:近代
- 第六展示室:現代
それぞれの展示室がかなりのボリュームであり、まともに資料を見ながら廻っていたら、一日では廻りきれないほどです。
じっくりと見たいという方は見る展示室を絞るのも一つの手ですが、おすすめなのが古代、中世、近世となります。中でもおすすめは古代です。
国立歴史民俗博物館へのアクセス方法
国立歴史民俗博物館(略称:歴博)の最寄り駅は京成佐倉駅となります。無料の駐車場もあって、車で行くことも可能です。
歴博にいくには京成佐倉駅の南口から外へ出ます。こちらが南口です。
京成佐倉駅の南口を出ると歴博への案内板があります。上が観光案内所への行き方、下が歴博への行き方です。
歴博には駅から出て真っ直ぐに進み、大通り(国道296)を右に曲がります。バスでも行くことが可能ですが、歩いても10分から15分といったところです。
駅前にはセブンイレブンがありますので、足りないものがあったらここで買っていきましょう。ちなみに歴博に行く途中にもセブンイレブンがあります。
大通りに出て右に曲がると、まもなくセブンイレブンが見えてきます。
その先には、ガスト、ステーキガスト、藍屋といったすかいらーくグループのレストランが並んでおります。
歴博の中は非常に広く、まともに見学しているとかなりの時間がかかります。これらのレストランで腹ごしらえをしていくのもいいでしょう。ちなみに、歴博の中にもレストランがありますので後ほど紹介したいと思います。
しばらく進んでいき、大通りを渡ると博全社があります。大通り沿いに進んでも歴博にはいけますが、駅前の案内板の通りに、ここの脇道に入ることにします。
高速道路の下にトンネルがあって、そこを越えると左手に歴博が見えてきます。
突き当りを右に曲がって、進んでいくと橋が見えてきます。ここが佐倉城址公園の入り口となります。途中には茅葺屋根の家があります。
橋を渡って進んでいくと、坂道に突き当たります。左に曲がって坂を登っていったところに歴博があります。
坂の途中には臼杵磨崖仏という仏像があります。
臼杵磨崖仏といえば、本来は大分県にあって国宝に指定されているものですが、こちらはそのレプリカのようです。誰がいつ作ったものなのかは定かではありません。
さらに坂道を上がっていくと、円勝寺跡・愛宕神社跡という案内板があります。明治時代の前にここにお寺と神社があったそうですが、撤去されてしまいました。
歴博のすぐ目の前にはバス停があります。本数は少ないですが、歩くのが嫌な人は利用するとよいでしょう。
さて、到着です。バス停の脇の階段の先にある建物が歴博の入り口です。
ちなみに歴博に入らないで坂道を更に登っていくと、本丸跡などがあります。天守閣の跡地には石碑が建っております。
石碑の隣りにあるのは、本丸の見取り図です。
目の前には、草の生い茂った広い空き地が広がっております。この辺り一帯が本丸でした。
国立歴史民俗博物館のエントランスホール
国立歴史民俗博物館の中に入ると、総合案内などがあるエントランスホールがあります。
売店(MUSEUM SHOP)
入り口を入って左手の階段を下ったところには売店があり、おみやげや歴史に関する本などが並んでおります。
レストランさくら
売店の左へいくと「レストランさくら」があります。カレーライスやとんかつといった在り来たりのメニューが並んでおりますが、お米が黒っぽい古代のものを使用しているのが特色です。ちなみに復元栽培された古代米として売店でもこのお米は購入することができます。
レストランではソフトクリームなども売っていて、休憩などにも利用できます。
こちらは売店に売っている古代米です。アントシアニン、カルシウム、鉄分、ビタミンB群、食物繊維を豊富に含むそうです。
東福寺三門模型
歴博のエントランスホールの中には東福寺三門模型があります。
東福寺というのは京都にあるお寺で、1236年に九条道家(くじょうみちいえ)によって創建されました。九条道家は歴史的にはそれほど有名ではないので、ご存じない方も多いと思いますが、鎌倉時代の公家で、摂政(せっしょう)や左大臣を経験しております。
ちなみにこれは以前、東福寺で撮った本物の三門の写真です。
東福寺は紅葉が綺麗ということでも有名であり、シーズンになると人がいっぱいで撮影規制が入ったりもします。
根来寺多宝塔模型
歴博のエントランスホールには根来寺多宝塔の模型も飾っております。
読み方は「ねごろじ」ですが、本物は高野山にあります。高野山といえば空海が開祖ですが、この根来寺は平安時代後期に覚鑁(興教大師)という僧が建てたといいます。
多宝塔事態は16世紀の室町時代に建てられたもので、完成するまでに70年を要したといいます。
このへんまでは歴博の中に入れば無料で見ることができますが、この先、展示室に入るためには入場券が必要となります。
展示室の中の様子については、別の記事でレポートしたいと思います。
まとめ
国立歴史民俗博物館はどんなところなのか、またアクセス方法などについてレポートしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
歴博は模型や人形、土器や剣などが多数あって、小さい子供でも視覚的に楽しむことができると思います。もちろん、大人の方がいけば、かなり歴史の勉強になります。
中はかなり広いので、じっくりと歴史を学びたいという方は2日にわけて行ってみるのもよいでしょう。なかなか時間がとれなくて1日で見たいけど、じっくりと見たいと言う方は、とりあえずは古代、中世、近世の展示室をみることをおすすめします。
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