筑波山は茨城県のつくば市にある標高は877メートルの山です。西側の男体山(なんたいさん)と東側の女体山(にょたいさん)を合わせて筑波山といいます。
(筑波山:Wikipediaより)
今回はこの筑波山を徒歩で登山してみましたのでレポートしたいと思います。
筑波山へのアクセス方法は?
筑波山の登山口は標高270メートルにある筑波山神社にあります。
神社に行くまでは車やバスを利用することになりますが、周辺には土産屋がホテルなどが立ち並んでおり、駐車場も多数用意されております。
ちなみにバスはつくばエクスプレスのつくば駅からシャトル便が出ております。
この日は日曜日ということもあり、山の下あたりから神社まではかなり渋滞して、駐車場も満杯でした。以前に筑波山に来たときは、これほど混んでいるイメージはなかったのですが、現状はかなり人気のスポットになっているようです。
GOTOキャンペーン中だったので、その影響もあるのかも知れません。
筑波山大御堂
駐車場から筑波山神社までの途中に神社らしきものがありますが、こちらは筑波山大御堂(つくばさんおおみどう)という寺院です。
見た目は新しい建物ですが、創建は奈良時代末期頃とかなり歴史があるようです。明治時代に一度、廃止されましたが昭和になってから再興され、本堂が完成したのは令和になってからだそうです。
はじめ見たときはなにか新興宗教の建物かと思いましたが、建物が建ってから間もないので、新しく見えるのですね。
筑波山神社は筑波山をご神体として祀る神社です。創建がいつなのかは不詳ですが、奈良時代にはすでに存在していたということで、かなり歴史のある神社であることは間違いありません。
山をご神体にしている神社は他にも奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)などがありますね。大神神社は三輪山を登るときに通る神社で、以前にレポートしております。
三輪山の登山|狭井神社・御神水・山頂には大物主が鎮まる奥津磐座
紫峰牛
筑波山神社の入口付近では紫峰牛という牛の像が出迎えてくれます。
何か牛と関係のある神社なのかなと思いましたが、紫峰牛というのは筑波山麓に牧場があるブランド牛だそうで、特に牛と関係のあるというわけではなさそうです。
コマーシャル的な意図があるのでしょうか。
筑波山の登山口はどこ?
筑波山神社に入ってから左の方に進んでいくと、ケーブルカー乗り場があり、その右脇のほうに登山口があります。
この登山口は御幸ヶ原コースの入り口となりますが、筑波山には他に
- 白雲橋コース
- おたつ石コース
- 迎場コース
があります。他のコースの登山口はここではないので、注意して下さい。
では、御幸ヶ原コース以外の登山口はどこにあるのかというと、神社に向かって左の方になります。神社の中からも行けるのかも知れませんが、神社には入らないで右の方に進みます。
住宅地などを抜けてわかりにくいところにあるのですが、こちらがその登山口となります。
御幸ヶ原コースの登山レポート
今回は数あるコースの中から「御幸ヶ原コース」を選んで登ってみました。
今までいろいろな山を登りましたが、意外と勾配がきつい印象ですぐに息が上がってしまいました。新型コロナの影響などで、旅行自体が久しぶりだったというのもあるかも知れません。
このコースは決して楽とは言えませんが、途中での休憩スペースが充実しております。ちなみに他のコースは休憩スペースはあまりありません。
ケーブルカーがすぐ脇に通っていることもあり、途中、線路が見える場面もありました。
中腹には男女川の水源付近というところがありました。そんなに水があるようには見えないのですが、確かにそのあたりは地面が湿っております。
男体山の山頂
ようやく男体山の山頂が見えてきました。登山時間は90分とありましたが、途中で休憩などを入れていたら、2時間近くかかりました。
山頂にはお食事亭やみやげやなどがあります。しかし、物資はどうやって運んでくるのでしょうか。ケーブルカー?ヘリコプター?
そうだとしたら、輸送費がかなりかかりそうですが、お食事は思ったよりも高くはありません。平地よりもちょっとだけ高いかなと感じる程度です。
山頂には公衆トイレもあります。
しかし、かなり混んでいますね。展望台もあります。下山のケーブルカーは、待っている人がかなり長い行列を作っておりました。
展望台からの景色はこんな感じです。
女体山の山頂には男体山山頂から歩いて20分程度で行くことができます。途中にはガマ石があります。
言われてみれば確かに、カエルが口を開けているようにも見えます。口の中に小石がたくさん入っていたので、私も投げて入れておきました。
女体山の山頂
女体山の山頂付近には小さな神社があります。女体山御本殿といって筑波神社の一部だそうです。
この先に山頂がありますが、あまりにも混んでいたので行くのは断念しました。
帰りは「白雲橋コース」の方から時間があったら、「おたつ石コース」「迎場コース」を通っていこうと思います。ちなみに下記は登山口の手前にあったコース案内です。
白雲橋コース
女体山から白雲橋コースに進むと名称のついた石がいろいろとあり、そのいくつかを紹介したいと思います。
北斗岩
北斗岩です。その脇には小原木神社という小さな神社があります。
出船入船
出船入船(でふねいりふね)は、出ていく船と入ってくる船が並んでいるように見えるため、そう名付けられたそうです。
国割り石
国割り石は太古の昔、集まった神々がこの石の上に線を引き、それぞれの統治めるべき地方を割り振ったといわれております。
金運・出世のスポットとなっているようで、ある親子が岩の上で願い事をしていました。母親の方は「どうか宝くじが当たりますように」と言っていたのですが、小学生ぐらいの男の子がすかさず「お母さんの宝くじが当たりませんように」と声を出していました。
母親のほうが「宝くじが当たらないと○○は買ってあげられそうにないね」と言ったら、子供の方は「お母さんの宝くじが当たりますように」と言い直していて、ちょっと面白かったです。
母の胎内くぐり
こちらは「母の胎内くぐり」という修行場です。
岩をくぐり抜けることで罪穢れのない清い心に立ち返るということを意味しております。
高天原
え?高天原?
高天原といえば、日本神話で天照大御神などがいる天井の世界です。
天照大御神を祀る稲村神社(いなむらじんじゃ)が階段の上にあるのですが、なぜかロープで行き止まりになっております。上にはいけないのでしょうか?
立て札の左脇にかなり細い道のようなものがありました。ここを登っていくと稲村神社に行くことが出来ます。
稲村神社です。
弁慶七戻り
「弁慶七戻り」は頭上の岩が今にも落ちそうで恐れおののいた弁慶が「七戻り」したといわれている石です。
弁慶といえば義経を守るために大量の矢を受けながら仁王立ちして没したと言われていますが、そんな勇気のある人がここで立ち止まるとは、ちょっと信じられませんね。
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