平城京とは奈良時代の都です。
奈良県橿原市にあった藤原京から、710年に元明天皇によって平城京に遷都されました。その後、784年に桓武天皇が長岡京に遷都するまで、この都は使用されました。
「なんと(710)みごとな平城京」
などと語呂合わせで年号を覚えた方も多いのではないでしょうか。
平城京跡は現在、着々と整備が進められておりますが、2018年に「朱雀門ひろば」が開園されました。その朱雀門ひろばを中心に観光してみましたが思いのほか敷地が広く、いつの間にか辺りは真っ暗になってしまいました。
とにかく広い平城京跡の見どころなどについてレポートしたいと思います。
朱雀門ひろば
平城京跡のアクセス方法はJR奈良駅からバスに乗って、バス停「朱雀門ひろば前」で降ります。バス停のすぐ眼の前に「朱雀門ひろば」があります。
奈良といれば東大寺などは外国人客が多いと感じましたが、ここは外国人の知名度が低いのか、ひとりも見なかったような気がします。
朱雀門は見た感じは新しいですが、1998年に復元されたものです。かつては朱雀門まで平城京を貫くメインストリート(朱雀大路)が広がっており、その道幅は74mだったといいます。道の両脇には柳の木が植えられていました。
当時の様子のイメージ図はコチラになります。現在はメインストリート(朱雀大路)の脇には資料館やお土産屋などが立ち並んでおります。
朱雀大路の脇にある施設については後ほど紹介したいと思います。

平城京跡|朱雀門ひろば|朱雀大路

平城京跡|朱雀門
朱雀門をくぐると、このような景色が広がっております。少し先に線路があって、その先に工事中の建物があります。
この線路は近鉄奈良線のものとなります。線路の先にある工事中の建物についてはよくわかりませんが、平城京に関する建物だと思われます。

平城京跡|朱雀門の先
事前の調査では、朱雀門の先にもう一つ観光できる建物があったはずなのですが、
「もしかしたら工事中の建物がそれで、今は入ることはできないのでは?」
と頭によぎって、がっかりしてしまいました。その姿を見ていたのか、平城京跡の係員らしき人が、声をかけてきました。
「あの工事中の建物の先に大極殿(だいこくでん)がありますよ。よかったら、行ってみてください。」
それを聞いて少しほっとしましたが、ずいぶん遠いなと思いました。建設中の建物までも見た感じは1キロ程度ありそうな気がします。その人によると大極殿までは歩いて10分程度ということでした。
徒歩10分ということは、距離にすると800m程度でしょうか。1キロはないにしても、やはりかなりの距離があります。改めて、平城京の広大さを知ることになりました。
この先に大極殿があることは知らない人にはわかりにくいと思いますが、よく見ると、朱雀門の先に大極殿への行き方の「お知らせ」がありました。
この先に踏切がありますが開門時間は「8:00~17:00」とあります。あまり早く来すぎても、こちら側からは大極殿まで行けないし、17:00以降に来ても行けません。
もっとも、まもなく冬が訪れるこの時期は17:00といえば、かなり暗くなるので観光するには適しません。時期によっては、この時間は変わる可能性があります。