東京の立川にある国営昭和記念公園は、秋には紅葉や黄葉を楽しむことができます。
都心からは少し離れているとはいえ、これだけ巨大な公園がこの場所にあるのはちょっと不思議に感じますが、その理由については後ほどお伝えしていきます。
今回は国営昭和記念公園の秋の紅葉・黄葉を見に行って写真を撮ってきましたので、その見どころなどについてレポートしていきたいと思います。
国営昭和記念公園ってどんなところ?
国営昭和記念公園がどんなところなのか簡単に説明しておきます。
国営昭和記念公園は「昭和天皇御在位五十年記念事業」として1983年に開園した比較的新しい国営公園です。もともとはアメリカ軍の基地(立川基地)だった場所が整備されて公園になりました。
元々は基地だったということもあり、その敷地は広大で、なんと180ヘクタールもあります。東京ドームが約4.7ヘクタールであることを考えると、その広大さが想像できるのではないでしょうか。
この公園は秋には紅葉・黄葉のスポットでもあり、この季節には夜間のライトアップも行われております。紅葉の見頃は例年ですと10月下旬~11月下旬になりますが、多少ずれることもあります。
園内には無料エリアと有料エリアがあり、無料エリアでもそれなりに紅葉を楽しむことができますが、ベストなスポットはやはり有料エリアとなります。
国営昭和記念公園へのアクセス方法
国営昭和記念公園のアクセス方法について簡単に説明しておきます。
国営昭和記念公園の敷地はとにかく広いので入り口はいくつかあります。JR立川駅、西立川駅、東中神駅などから歩いていくことが可能なのですが、今回はJR立川駅から歩いて、「あけぼの口」から入場しました。
位置的には立川駅の北口から出て、北西(左斜め前方)の方角へ歩いて10分程度の場所にあります。やたら敷地が広いので見つからないということはないと思います。
こちらが国営昭和記念公園の「あけぼの口」となります。入ってすぐのところに総合案内所があります。写真の前方に見える白い建物が、それにあたります。
国営昭和記念公園の見どころは?
では、ここからは国営昭和記念公園の見どころについてレポートしていきたいと思います。
国営昭和記念公園には無料エリアと有料エリアがありますが、あけぼの口から入って立川ゲートまでは無料のゾーンとなっております。
無料エリアの紅葉
写真は「あけぼの口」から入って少し進んだところですが、無料エリアでもそれなりに紅葉・黄葉を楽しむことができます。
不思議な建物がありますが、これはトイレです。
昭和天皇記念館
国営昭和記念公園は昭和天皇御在位五十年記念事業の一環として整備されただけあって、昭和天皇記念館があります。
園内の無料エリアにありますが、記念館の中は有料となっており、昭和天皇が儀式で使用した椅子などが展示されております。
立川ゲート
こちらの立川ゲートから先は有料となります。左にある販売機で入場券が売っております。
ゲートの手前には売店があります。子供用の遊び道具が目立ちますね。公園内には広場が多数あるので、ボールなどのけっこう需要があるようですね。
カナール
立川ゲートを入ると、噴水が見えてきます。カナールと呼ばれるヨーロッパ風の水を使った庭園です。左右のイチョウと思われる黄葉は噴水となんともいえずマッチしております。
黄葉を楽しむなら、このカナールがベストスポットだと思います。
11月の後半でしたが、黄葉は半分ぐらい落ちてしまっております。もう少し早く来たほうがよかったかもしれません。
とはいえ、まだ黄葉がたくさん残っている木もありました。ちょっとぐらいピークを過ぎても、まだまだ楽しめます。
間近で見た噴水です。
カナールの先にはレストランがあります。園内には他にも売店やレストランがいくつかあります。とにかく敷地が広いので廻っているうちに、お腹が空いてしまったり、コーヒー休憩と取りたくなる人も多いことでしょう。
水鳥の池
カナールから進んでいくと、何やら池が見えてきます。「水鳥の池」です。
なかなか大きな池です。
その名の通り、水鳥の池には水鳥がいました。鳥のことはよく知らないので、何の鳥だかはわかりません。
池の中には魚が泳いでおります。鯉ですかね。
水鳥の池の周りには遊歩道があって、ちょっとした散策気分を味わうことができます。
コースはそれほど長くはないですが、ちょっとしたハイキング気分を味わうことができます。
バードサンクチュアリー
遊歩道は池を一周できるわけではないようです。行き止まりに、何かありますね。
立て札にはバードサンクチュアリーと書いてあります。野鳥を観測する場のようです。壁に穴が空いているのは鳥を見るためのようです。
バードサンクチュアリーの近くにはハーブ園もあります。
水鳥の池周辺の紅葉
池の周りは、紅葉のスポットにもなっております。休憩所がいい感じに景色に溶け込んでいます。
池の周辺で紅葉の写真を撮っている方が多くいました。
パークトレイン
園内では周遊列車(パークトレイン)が走っております。子供が喜びそうですが、以外にも乗客は年配の方が多い印象でした。とにかく広いので、歩いて移動するのが面倒なのかも知れません。
ちなみに園内には歩道とは別にサイクリングコースも用意されていて、自転車の持ち込みも可能です。サイクリングコースは園内を一周することができます。
レンタルサイクルも可能で、立川口と西立川口、砂川口にあるサイクルセンターで自転車の貸出を行っています。
日本庭園
国営昭和記念公園の中には日本庭園があります。中央には大きな池があり、その周辺には和風の建物が建っております。
日本庭園内のトイレも和風の建物となっております。
日本庭園の中には盆栽苑があります。盆栽のことはわからない方も多いと思いますが、学習ゾーンがあって、盆栽が作られていく過程を分かりやすく解説しております。
盆栽苑の中ではいろいろな盆栽を楽しむことができます。
日本庭園の中には休憩所があって、景色を楽しみながら休憩することができます。
休憩所から見える景色です。少し暗くなってしまいましたが、紅葉がいい感じでした。夜にはこの日本庭園はライトアップされます。
こもれびの里
こもれびの里では、昭和30年代の武蔵野の農村風景などを再現しています。
畑です。地方のほうにいけばまだまだありますが、今の東京では、あまり見ることはありませんね。
水車は観光地では見ることはありますが、実用しているのを見ることはないですね。昭和30年といえば1955年ですが、60年ほど前は使われていたのでしょうか。
茅葺屋根の家がありますね。今は人が住んでいる茅葺屋根の家は見ることはありませんが、昭和のこの頃には普通にあったのでしょうか。
こどもの森
こどもの森では、子供たちが喜びそうな遊具がいろいろとあります。
太陽のピラミッドです。有名なエジプトのピラミッドとはちょっと違い、恐らくメキシコにある実物を模したものかと思われます。太陽のピラミッドは紀元前2世紀から6世紀まで繁栄したテオティワカン文明の遺跡です。
こどもの森にあるものも意外と大きいですが、メキシコにある太陽のピラミッドのそれとは比較にならないほど巨大です。
太陽のピラミッド(出典:Wikipedia)
ドラゴンの砂山では、ドラゴンの形をした遊具が設置されています。子供たちが喜びそうですね。
秋の夜間ライトアップ
紅葉の季節には、特別に夜間のライトアップが開催されております。ライトアップの主なスポットは「日本庭園」と「かたらいのイチョウ並木」という通路です。
夜間の見物には通常の入場券と別にチケットが必要なので注意しなければなりません。チケットはゲートでも販売しているようですが、日本庭園の前で販売しております。
夜間ライトアップの見どころについてレポートしたいと思います。
日本庭園のライトアップ
日本庭園のライトアップの様子です。まだ薄暗い感じがしますが、実際はもっと暗かったです。昼間とは気温が全然違って、ちょっと焦りました。
急激な雨が降った場合のために、ヤッケを持っていたのですが、それを着てなんとかしのぎました。昼間から行って、夜間のライトアップを見たい方は、温度差に気をつけたほうがいいと思います。
もみじは、まだ半分ぐらい残っておりました。
これは歓楓亭という茶屋です。夜でもライトアップを見ながらお茶を楽しむことができます。
夜の池です。水面に木々が反射して写っていますね。夜間の撮影は難しいし、実際に見ている風景とかなり乖離があります。
ライトアップは実際に目で見たほうが、断然すばらしいです。写真と実際のギャップにがっかりすることが多いです。
かたらいのイチョウ並木ライトアップ
「日本庭園」からもうひとつのライトアップスポット「かたらいのイチョウ並木」へ向かう途中にはレストランがあります。ライトアップ見物中にお腹が空いてしまったら、ここで食べることができます。
かたらいのイチョウ並木の様子です。皆さん立ち止まって写真撮影をしておりました。
かたらいのイチョウ並木から少し離れて、撮影するとこのような感じです。
まとめ
紅葉・黄葉シーズンの国営昭和記念公園の見どころなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
昼間の紅葉・黄葉も、もちろん綺麗なのですが、ライトアップはまた違った良さがあります。とくにライトアップは写真では実際に見えるように写すのは難しいので、ぜひご自身の目で確かめていただきたいなと思います。
国営昭和記念公園の敷地は非常に広く、一日中遊べます。こどもの森もあり、盆栽苑もありと小さい子から高齢者まで楽しめる場所となっております。
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