昇仙峡は甲府駅からバスで30分程度の場所にある渓谷です。
今回は昇仙峡のホームページで紹介されているトレッキングコースに挑戦してみることにしました。
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約6キロのコースで1時間15分のコースと書かれていますが、これだと時速6キロ近くのペースで歩くことになるので、結構速いペースになります。
私はダラダラと寄り道しながらでしたが、2時間以上かかりました。コースの詳細を見て、トレッキングとハイキングって何が違うのか疑問に思いましたが、
- トレッキング:山道を歩くこと
- ハイキング:山野をあること
だそうです。まあ、よくわかりませんね。登山とかの道もハイキングコースとかいいますし、あまり違いはなさそうです。
そういうわけで、昇仙峡をハイキングしてみて、見どころや感想などを紹介したいと思います。
昇仙峡へのアクセス方法は?
スタート地点の昇仙峡口までは甲府駅からバスで行きました。南口バスターミナルから「昇仙峡行き」のバスに乗ります。
バス停のすぐ近くになぜか「竹の子」が置いてありました。値段が書いてませんが、これ勝手に持っていっていいのでしょうか?
まあ、さすがにそれはないでしょう。どちらにしても、これから長い時間歩き回るので重いものは持ちたくはないですけどね。
昇仙峡口の付近には案内図などはなく、いきなりどっちにいっていいのか迷ってしまいました。
バス停の近くに店がありましたが、そこにいたおじさんが「滝に行くならあっちだよ。まずはあそこの橋を渡って。」と親切にも教えてくれました。
なるほど、あの橋がスタート地点の長潭橋のようです。
昇仙峡ハイキングレポート
さて、ここからは昇仙峡ハイキングのレポートをしていきたいと思います。
ハイキングの難易度や服装を気にする人もいるようですが、後に紹介する弥三郎岳にいかなければ、それほどキツイコースではありません。ゆっくりしたペースでも2時間も歩けば商店街に出るので、飲み物さえ持っていれば、服装や装備はそれほど気にしなくてもよいと思います。
トレッキングコースをスタートすると、渓谷らしいすばらしい景色が広がっていたので、すぐに来てよかったと思いました。
神秘的な岩山が広がっています。
岩に名前?
川の中にある大きな岩には名前がついております。一例を紹介します。
愛のかけ橋
トレッキングコースを進んでいくと、なにやら、橋が見えてきました。名前は「愛のかけ橋」。男女2人で渡るとその二人は結ばれるという言い伝えがあるそうです。
とりあえず、渡ろうとしましたが出口付近にハチがいました。どうやらクマバチ(クマンバチ)のようです。あたかも、「ここは通すわけにはいかない。」と言っているような感じでした。
私の知識ではクマバチは強い毒性があるハチと思っていましたが、あとで調べてみたら毒性は少ないといいます。ただ、刺されるとかなり痛いみたいです。
刺激はしたくなかったので、橋を渡りきるのは諦めました。
有明橋
愛のかけ橋を引き返して、道なりに進んでいくと、また橋がありました。有明橋です。
今度はボスキャラの出現はなく、無事に渡り切ることができました。
有明橋を渡ってそのまま進んで見ました。
羅漢寺
有明橋を後に少し歩くと、なぜかお墓が見えてきました。
その先には羅漢寺という小さなお寺があります。わりと近代風の建物のようですが、歴史は1000年以上あるそうです。
お寺の近くには羅漢寺橋があります。この橋を渡れば、元のトレッキングコースに戻ることができます。
夢の松島
少し寄り道してみましたが、元のトレッキングコースに戻って再び進んでみると、何やら数体の像がありました。恵比寿様や大黒天などの神様です。
なんでここにあるのか、ちょっと不思議でした。
さらに進んでいくと、「夢の松島」という立て札がありました。なんだろう?気になって行ってみました。
「夢の松島」ってどこだろう。進んでみても結局わかりませんでした。
とりあえず、岩の上で休憩しました。川の流れが鮮やかで、とても気持ちがよかったです。自分の中では、ここが夢の松島です。
正面には幻想的な岩山があります。地図に書いてある天狗岩かな?
長田円右衛門の碑・石門・仙娥滝
トレッキングコースをさらに進んで行くと、長田円右衛門の碑があります。昇仙峡の道を切り開いた江戸時代の人です。
さらに進んで聞くと、石門が見えてきました。
石門を越えると間もなく、仙娥滝(せんがたき)です。
秋の紅葉シーズンにはライトアップがおこなわれています。紅葉の見どころは年によって多少違いは出てきますが、例年ですと10月中旬~11月下旬 となります。
商店街・水晶宝石博物館
仙娥滝を越えていくと、みやげ屋やお食事処が立ち並んでいます。昇仙峡口からここまで来るのに2時間半ぐらいかかりました。
途中の夢の松島などで休憩したりしたので、遅い人でも2時間ぐらいでここに来れると思います。
なぜかエイリアンとプレデターの巨大な人形があります。
水晶宝石博物館
ここには宝石関係の店が多くありますし、博物館もあります。なぜ宝石なのか不思議でしたが、後で調べてみたら、昔からこの辺りで水晶が取れていて、加工が盛んに行われていたそうです。
水晶宝石博物館の中には宝石の加工品が多く展示されております。
川中島の戦いで武田信玄と上杉謙信の有名な一騎打ちシーンが、宝石で再現されております。ちなみに、この一騎打ちは本当にあったかどうかは定かではありません。
上杉謙信は超人的な逸話がいくつか伝えられております。例えば、城にいる敵を挑発するために、鉄砲の射程距離で座り込んでいたとかです。もちろん、敵は謙信に向けて鉄砲を撃ちましたが、かする程度で謙信は動じなかったといいます。
話が膨れ上がって伝わっているのかも知れませんが、このような超人なら、この無謀な突撃による一騎打ちがあったとしても不思議ではありません。
だいぶ歩いて疲れたので、休憩も兼ねて食事を取りました。道の駅(森の駅)の中の食堂が
「ほうとう味くらべ真剣勝負にて『ほうとうの達人』の称号を獲得」
と宣伝していたので、ほうとうを食べてみました。
注文して出てきた「ほうとう」は、こんな感じです。とにかく、山梨に来てからというもの、ほうとうざんまいです。
昇仙峡ロープウェイ・山頂
商店街を抜けるとロープウェイの駅があります。ネット上で割引クーポンを発行している場合があるので、利用したい方は「昇仙峡ロープウェイ 割引クーポン」で検索してみてください。
ロープウェイはこんな感じのかわいらしいデザインです。これに乗って山頂に向かいました。ふくろうのイラストが描かれていて子供が喜びそうですね。
「なぜ、ふくろう?」なのかというと、次のような逸話があります。
昔、昇仙峡の山頂(弥三郎岳)で仙人なるための修行をしていた男がいました。しかし、いくら修行しても仙人になることはできず、諦めて下山することにしました。
下山の途中で男は動けなくなっている「ふくろう」と出会います。男はふくろうに途中で拾った黄金のぶどうを分けた与えました。そして、ふくろうは「おまえを仙人にしてやろう。」といって光を放ち、男は仙人になりました。
山頂のパノラマ台駅に到着です。
昇仙峡の山頂にはショップや神社などいろいろとあります。山頂の地図はこんな感じです。
パノラマ台駅のすぐ近くにある和合権現(御神木)です。
八雲神社
八雲神社です。建物はわりと新しい感じがしますが、400年の歴史があるそうです。縁結びのパワースポットとなっております。
弥三郎岳
パノラマ駅から弥三郎岳のほうへ向かっていくと展望台がありますが、ここからは富士山が見れます。少し曇っていますけど、しっかりと富士山が写っております。
少し足を伸ばして弥三郎岳まで行ってみました。展望台から歩いて10分ほどかかったと思いますが、途中けっこう険しいところがあるので、身軽な格好で行くことをおすすめします。
弥三郎岳からの景色です。
弥三郎岳の頂上は巨大な岩ですが、下は断崖絶壁となっております。しかも地面は平らではなく、大きな丸い岩の上の斜面に立っているような感じです。
お子様はふざけて下に落ちる可能性があるので、連れて行くのはやめたほうがよいと思います。また、大人でも雨が降った後などは危険なので、行かないほうが無難です。
っていうか、雨が降らなくても危険ですので、あまりおすすめできません。個人的には立ち入り禁止にしたほうがよいと思うほど危ないところで、びっくりしました。
うっかりとすべって転落しまったら、間違いなく命はないでしょうね。さすがに脚が震えました。
帰りは商店街のところからバスが出ているので、そこから甲府まで行くことができます。
まとめ
山梨の渓谷である昇仙峡をハイキングしてみてレポートしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
昇仙峡は自然の美しいところでハイキングしてみたいといった方には、とてもよい場所だと思います。あまり歩きたくないという方でも、仙娥滝(バス停「昇仙峡滝上」)までバスで行って、そこから商店街を見て、ロープウェイで山頂にいったら、それなりに楽しめると思います。
弥三郎岳の頂上は非常に危険なので、お子さんといっしょの方はいかないほうがよいと思います。
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