富士五湖とは、富士山の山梨県側にある「河口湖」「本栖湖」「精進湖」「西湖」「山中湖」という5つの湖のことをいいます。
富士五湖の中でも河口湖は富士五湖の中では山中湖とならんで観光地としてよく知られている場所です。この河口湖は富士五湖の中では周囲が一番長く、周辺では春には桜を秋には高揚を楽しむことができます。
今回は河口湖の周辺を廻ってみて、見どころなどを伝えたいと思います。
河口湖の見どころは?
河口湖への電車でのアクセスはJR中央線の大月駅から富士急行に乗り、河口湖駅でおります。大月駅からは1時間弱かかります。
それではさっそく、河口湖周辺の見どころについて紹介したいとお思います。
河口湖駅
河口湖駅は観光地らしいレトロな雰囲気の建物です。意外と人がいて、外国人の方が多いという印象を受けました。
ちなみにバスの運転手は外国人と英語で会話していました。外国人観光客が増えて、バスの運転手も求められるスキルが増えて大変そうだなと思いました。英語の研修でも受けているのでしょうか。
この日は天気がそれほどよくなかったのですが、河口湖駅の背後にはうっすらと富士山が見えました。
河口湖駅前には電車「モ1号」が展示されております。富士急行の前身である富士山麓電気鉄道が1929年の路線開業に合わせて新造した電車だそうです。
河口湖へは駅から徒歩で数分でいくことができます。
河口湖名物のワカサギ
河口湖ではワカサギで取れるので、駅から河口湖に向かっていくと、周辺にはワカサギを使った料理の店が立ち並んでいます。せっかくの機会なので、名物であるワカサギのフライ定食を食べてみました。
ちなみにワカサギが釣れるシーズンは冬から春にかけてです。シーズン中には船に乗ってワカサギ釣りをして、釣った魚をその場で食べるといったツアーが開催されております。
河口湖遊覧船
河口湖では遊覧船「アンソレイユ号」に乗って観光を楽しむことができます。アンソレイユはフランス語で「日当り良好」という意味だそうです。
芦ノ湖の遊覧船(海賊船)はかなり大きいですが、アンソレイユ号はわりと小型の船です。せっかく来たので、とりあえず乗船してみました。
河口湖遊覧船の詳細についてはコチラを確認してください。
遊覧船からの景色はこんな感じでです。天気がいいと富士山が見えるようですが、この日は少し曇っていて、富士山は見えませんでした。
富士山パノラマロープウェイ
遊覧船乗り場のすぐ近くには天上山に登る富士パノラマロープウェイの駅があります。
この天上山は「カチカチ山」の舞台とも言われております。カチカチ山はタヌキの背負った薪にウサギが火をつけるお話ですが、日本人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
カチカチ山といえば、子供の頃は興味深く本で読んだ記憶がありますが、今、振り返ってみると、惨たらしい感じも受けます。最後はタヌキは泥舟に乗って沈んでいきますが、その場所が河口湖だとも言われております。
ロープウェイの詳細につきましては、次のページを確認してみてください。
もちろん、ロープウェイに乗って上に行ってみました。天上山の上にはカチカチ山を意識した「兎神社」などの施設がいろいろとあります。天上山の山頂の様子については別に記事にしております。
西湖いやしの里根場
天井山を下山した後、時間がまだあったので西湖いやしの里根場に行ってみることにしました。西湖いやしの里根場は河口湖駅からバスで行くことができます。
このあたりは、かつて茅葺き屋根の集落があったそうで、それを再現したものが西湖いやしの里根場です。現在では茅葺屋根はかなり高額なので、古い家は修復の際に茅葺きを諦めてトタン(亜鉛メッキ鋼板)の屋根に変えてしまうこともあるそうです。
世界遺産登録されている場所は外国人が多い傾向がありますが、ここは世界遺産ではないのに外国人の方が結構多かったのが印象的でした。日本のレトロな雰囲気が味わえる場所として雑誌やサイトなどで紹介されているのかも知れませんね。
入り口からはいると食事亭「彩雲」があります。あまりお腹は空いてませんでしたが、せっかくなのでなにか食べていこうと思いました。
とりあえずは、わらび餅やコーヒーゼリーなどのデザートセットを頼んでみました。
食事亭「彩雲」では富士山を見ながら食事をすることができます。やや曇り気味ではっきりと見えなかったのが残念でした。
今では想像することが難しいですが、当時は薪を使って生活してたんですね。
黄河文明、メソポタミア文明など人類は森林破壊を繰り返してきましたが、日本では現在でもこれだけ森林が残っているのは非常にありがたいことだと思います。
海外では人が木を切りすぎて禿山だらけになってしまうこともあるそうですが、「薪は全部俺のものだ」とか「薪を売って儲けてやろう」という人ばかりだったら、人々の欲望であっという間に森林はなくなっていたことでしょう。
日本人の文化が木々を大切にしてきたことが、なんとなくわかります。
茅葺き屋根の家の中は、こんな感じになっております。
茅葺屋根の家は20錬ほどあり、工芸品や資料館などになっております。
茅葺屋根の家は、ほとんどが再現して新しく作ったものですが、江戸時代末期に建てられたものを修理した家も中にはあります。
この旧渡辺住宅は文化財になっております。
旧渡辺住宅の中はこんな感じです。
木製の機織り機らしきものがありますね。
青木ヶ原樹海・洞窟
河口湖周辺には有名な青木ヶ原樹海や自然にできた洞窟などもあります。樹海や洞窟の中は暑い季節でも涼しいので、夏でも観光できます。洞窟の中には1年中氷があるところもあります。
青木ヶ原樹海や周辺洞窟については別の記事で紹介しております。
まとめ
河口湖周辺の見どころについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
とりあえずは遊覧船に乗って、ロープウェイでカチカチ山に登るといったのがお手軽な観光ルートだと思います。カチカチ山ではウサギとタヌキのオブジェがたくさんあるので、小さなお子さんも喜びそうです。
今回は梅雨入り前の時期でしたが、そのうち冬から春にかけてのワカサギ釣りのシーズンに来てみて、ぜひ釣りを楽しんでみたいところです。
他にも周辺には、今回紹介した西湖いやしの里根場、コウモリが生息する西湖コウモリ穴、年中氷が存在する富岳風穴、鳴沢氷穴、そしてちょっぴり怖い青木ヶ原樹海といった観光スポットがあります。
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