奈良県の広陵町にある馬見丘陵公園(うまみきゅうりょうこうえん)は奈良県が運営している公園で、250基を超える古墳が園内にあります。
この公園は古墳群を保全する目的で作られましたが、とても綺麗に整備されており、園内には茶屋やカフェレストランもあります。また、入場料は無料となっており、気軽に入園することができます。
今回は古墳巡りをしながら、この馬見丘陵公園をウォーキングしてみたので、その見どころなどについてレポートしたいと思います。公園内のマップは次を確認してください。
馬見丘陵公園へのアクセス方法
アクセス方法ですが、グーグルマップで馬見丘陵公園の最寄り駅を調べてみると、近鉄の箸尾駅(はしおえき)のようです。
大阪方面からJR王子駅で近鉄田原本線に乗り換え箸尾駅で下車しました。後で知ったのですが、実は1つ手前の池部駅(いけべえき)からのほうが近いかも知れません。
箸尾駅の前にある像を見て、初めは邪馬台国の女王「卑弥呼」かと思いましたが、どうやら「かぐや姫」のようです。でもどうしてかぐや姫なのでしょうか。
調べてみると、諸説ありますが、この辺は竹取物語の舞台となった場所だということです。
馬見丘陵公園は箸尾駅から1キロほどの場所にあります。基本的には駅を出て右のほう(東)に向かえば、「東西約3キロ、南北約7キロ」のとても広い公園なので、どこかに突き当たります。
私がたどり着いた場所は一本松古墳があるところでした。全長130mの古墳ですが、調べてみると、同じ名前の一本松古墳が全国数カ所にありました。
馬見丘陵公園の見どころは?
馬見丘陵公園の見どころについて紹介したいと思います。この公園には植物を見に行きている人も多いようですが、植物については詳しくはありません。
ナガレ山古墳
馬見丘陵公園内には現在地がわかるマップが到るところにありますが、道がいろいろあって、まるで迷路のようで迷ってしまいます。
この公園で一番の巨大古墳である巣山古墳(すやまこふん)を目指してみましたが、全然方向が違う「ナガレ山古墳」にたどり着いてしまいました。
このナガレ山古墳ですが、当時の姿が再現されていて、一見の価値ありです。全長は約105mで規模としてはそれほどではないですが、作られたのは5世紀前半だと見られております。ナガレ山古墳の埋葬者がだれなのかは、わかりません。
ナガレ山古墳は上に登ることもできます。古墳の上から見た景色がこちらです。
巣山古墳
迷いながらも、やっと巣山古墳にたどり着きました。
ナガレ山古墳があるのが公園の中央エリアで巣山古墳があるのは南エリアとなります。
巣山古墳は全長約220mの巨大古墳で、埋葬者はわかっておりませんが、そのスケールから天皇級の人物であることは明らかです。馬見丘陵公園においては最大の古墳です。
一目見た感じでは木が生い茂っていて、古墳だとわかりにくいので、もっといい撮影スポットを探してみましたが、見つかりませんでした。上から全体を見をおろせるスポットがあればよいのですが、もしかしたら、そういったスポットがあるのかも知れません。
出土物などからは、この巣山古墳は4世紀末に作られたものだと見られております。
ちなみに超能力捜査官のジョゼフ・マクモニーグルによれば、ここは邪馬台国の女王卑弥呼のあとを継いだ壱与の墓ということです。
彼の透視能力は絶対当たるというわけではないのですが、結構な確率で当たるといいます。ただ、卑弥呼が無くなったのは西暦250年頃なので、壱与の墓の場合は3世紀中盤から4世紀前半に作られているはずです。そのため、出土物の年代とは一致はしません。
乙女山古墳
こちらは馬見丘陵公園でも規模が大きい部類に入る乙女山古墳です。全長約130メートルで埋葬者は明らかになっておりません。
ナガレ山古墳と同じ中央エリアにあります。
乙女山古墳は普通の前方後円墳と違って帆立貝に近い形をした古墳です。全容がわかるようないいスポットを探して古墳の回りを一周してみましたが、見つかりませんでした。
花園
古墳以外にも馬見丘陵公園には所々、花園があります。私は花には、あまり興味がありませんが、好きな人にはたまらないと思います。
園内の歩道を杖を持ってウォーキングしている人がけっこうたくさんいました。公園内は広いし、花は綺麗で景観はいいし、ウォーキングには最適でしょうね。
犬の散歩にもよさそうな感じがしますが、残念ながら馬見丘陵公園はペットの持ち込み禁止となっております。
ドーム型の建物
池部駅に向かって北上してきました。ここは北エリアですが、なにやらドーム型の建物があります。イベントなどで利用されるそうです。夏の日差しが強い日は避難場所もなるかもしれませんね。
豆山の郷
池部駅も近づいたところに、豆山の郷という露天風呂があります。気になりましたが、今回は時間があまりないのでパスです。
池部駅に到着です。巣山古墳までは箸尾駅のほうが近いようですが、緑道エリアと呼ばれる公園内の景観のいい道を多く通れるので、箸尾駅よりもこちらの駅を利用したほうがよいかも知れません。
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まとめ
馬見丘陵公園の見どころなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
かなり歩いたので、脚がへとへとです。馬見丘陵公園はとにかくたくさんウォーキングしたいという方には本当におすすめのスポットです。団体のウォーキング客がかなり多くいました。
今回は10月でしたので、紅葉の季節ではないですが、11月になれば紅葉を観賞することもできます。古墳と花を見ながらのウォーキングをぜひ楽しんでください。
- 馬見丘陵公園は奈良県が運営。
- 園内には250基を超える古墳がある。
- 最寄り駅は池部駅または箸尾駅。
- ナガレ山古墳は当時の姿が再現されている。
- 園内最大の古墳は巣山古墳。
- 園内はペットの持ち込み禁止で犬の散歩はできない。
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