日光は夏は比較的涼しい避暑地ですが、それでも昼間は日が照っていると日陰から出たくなくなるほどの暑さを感じます。もっと涼しそうな場所を求めて、足尾銅山観光に行くことにしました。
- 日光からバスで足尾銅山へ行くには?
- トロッコ列車に乗ったレポート
- 通洞坑の中の様子・見どころ
- 予想通り中は涼しかったか?
- 観光の所要時間は?
などについて報告していきまので、足尾銅山観光に興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
足尾銅山ってどんなところ?
足尾銅山というのはどんなところなのでしょうか。
小学校の教科書などにも確か足尾銅山のことが書いてあったので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。その簡単な歴史などについて触れておきたいと思います。
採掘が開始されたのはいつ?
足尾銅山は1610年に銅の採掘が開始され、1973年まで続きました。
1610年といえば、江戸時代の初期で徳川家康がまだ生きていた頃です。ちなみに天下分け目の関ヶ原の戦いが1600年です。
足尾銅山鉱毒事件とは?
世界遺産登録はされている?
現在足尾銅山は、ユネスコの世界遺産登録を目指しているといいますが、もし登録されたら、外国人観光客なんかも、もっと増えそうですね。
ちなみに私がいったときは、日光には大勢の外国人観光客がいましたが、足尾銅山では全くいませんでした。交通が不便というのもあると思いますが、やはり知名度が外国人には低いのではないでしょうか。
近くの観光スポットである日光の東照宮なんかは平日でも観光客でいっぱいですが、この足尾銅山は比較的穴場な観光スポットといえると思います。
足尾銅山へのアクセス方法は?
足尾銅山へのアクセス方法について簡単に触れておきたいと思います。
日光から足尾銅山へアクセスするには、東武日光駅から市営バスに乗って1時間弱、バス停は「銅山観光入口」で降ります。小型のバスなのですが乗客は、ほとんど乗っていませんでした。
バスは本数が少ないので、事前に時刻表などを確認しておくことをおすすめします。
バス停「銅山観光入口」から足尾銅山までは、すぐ近くなので特に迷うことはないでしょう。バス停の近くには非常に大きな駐車場もあります。バスで来る人は少ないようですが、やはりマイカーを使って来る人が多いのでしょうか。
駐車場の中には、車を利用したピザーラの店舗がありました。一人分の一切れピザとか売っているのかなと思いましたが、取り扱っているのは普通に配達のピザと同等のサイズのものでした。
足尾銅山周辺はちょっとした街になっていますが、コンビニなども見当たらないので、電車やバスで着た場合、お腹が空いたら困ると思います。
足尾銅山にアクセスするには他には「わたらせ渓谷鉄道」を利用する方法があります。わたらせ渓谷鉄道はJR両毛線「桐生駅」から乗ることができますが、足尾銅山の最寄り駅は通洞駅となります。
わたらせ渓谷鉄道はトロッコ列車なども走っていて、子供が喜びそうです。トロッコ列車は毎日走っている訳ではないので、興味のある方は次のページを確認して下さい。
トロッコ列車というのは、車体の上半分が外気に開放された車両に旅客が乗車することができる観光列車のことで、足尾銅山観光でもトロッコ列車で通洞坑の中に入ることになります。
足尾銅山のトロッコ列車レポート
バス停「銅山観光入口」から、さっそく、足尾銅山へと向かいました。
足尾銅山の通洞坑の中にはトロッコ列車を使って入ります。こちらがトロッコ列車の駅になります。
トロッコ列車ホームの前には、足尾銅山で働くひとの人形があります。平日だったせいか、人はあまりいませんでしたが、列車を待っていた小さい子たちが、この人形を見て喜んでいました。
しばらく待っていると、トロッコ列車がやってきました。
さあ、いざトロッコ列車に乗って出発ですが、思ったよりもスポードは遅いです。下手をすると歩くスピードよりも遅いかも知れません。
足尾銅山の通洞坑の入り口が見えてきました。この中にトロッコ列車で入っていきます。
通洞坑内の駅でトロッコ列車おりて、ここからは歩くことになります。トロッコ列車に乗っている時間はだいたい5分程度でした。
坑内は天上から水が滴り落ちてきているようで、かなりジメジメしています。そして、真夏とはいえ、思っていたよりも涼しいです。
足尾銅山の通洞坑内の見どころは?
ここからは通洞坑の見どころについて紹介していきたいと思います。とりあえず、トロッコ列車を降りて、順路を進んで行きます。
今は進めなくなっていますが、「この先、1200キロの抗道が続きます。」と書いてあります。1200キロと言われても、イメージが湧きにくいかも知れませんが、本州最北端の青森県大間と山口県下関を直線で結んだ距離と同じ程度です。
そう考えると、とてつもない距離であることがわかります。伊達に何百年も掘っていたわけでは、ありませんね。
さて、順路を進んでいきますと、角を曲がったところに、なにやら人が立っています。一瞬、ドキッとしてしまいましたが、人形でした。運搬夫と書いてあります。
人形を見ながら、採掘の歴史がわかるようになっています。最初は江戸時代の様子から始まって、徐々に近代になっていきます。
坑内には開運洞と呼ばれる神社があります。なんで神社があるのか不思議でしたが、案内などがなかったので、結局、理由がよくわかりませんでした。「江戸時代から、あったものなのか?」それとも、「近年作ったものなのか?」、謎です。
通洞坑の最後は資料館になっております。足尾銅山のことがわかるビデオが見れるブースもあります。
資料館を抜けると通洞坑の出口があります。
トロッコ列車がまた、通洞坑の中に入って行くのが見えました。外は、相変わらず蒸し暑く、もう一度、中に入りたいぐらいの気分です。
トロッコ列車が出発してから、ここまでの所要時間はだいたい1時間弱でした。写真を取りながらゆっくりと廻ったので恐らく、同じ列車に乗っていた人の中では私が一番最後に通洞坑を出たと思います。
早めに観光すれば、10分や20分の短縮は可能でしょう。
足尾銅山の通洞坑外
足尾銅山といえばメインの見どころは通洞坑の中ですが、通洞坑を出た後にも資料館がありました。
資料館の中では江戸時代の銅銭を作る様子が、人形などを使ってわかるようになっています。
最後に土産物を売っている建物を抜けて、足尾銅山観光は終わりです。売店のおばさんに進められた「古代焼せんべい」というお土産を買いました。
建物の外に出ると通洞鉱山神社(つうどうこうざんじんじゃ)があります。1920年に建造された神社だそうです。
日光に戻ってお食事
足尾銅山からの帰りもバスで長い道のりです。やっとのことで東武日光駅まで戻りましたが、駅の近くで食事をとることにしました。梵天(ぼんてん)というラーメン屋さんです。
ラーメンと餃子を頼みましたが、麺は見た目は「うどん」の感じで食感はラーメンでした。
まとめ
足尾銅山観光の見どころなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
トロッコ列車に乗れる体験は、それほどできるものではないので子供はかなり喜ぶと思います。探せば全国で多少は走っているようですが、他では京都の嵐山でトロッコ列車に乗ったことぐらいしか記憶にありません。
足尾銅山の通洞坑の中は夏は涼しくて快適なのですが、冬場はかなり寒いことが予想されます。実際にかつて中で銅を採掘していた人たちは、かなり厳しい環境だったのではないかと思います。
足尾銅山観光ではトロッコ列車など日常では味わうことができない、すばらしい体験をすることができます。ですが、アクセスの悪さがネックなのか、他の観光スポットと比較すると人が明らかに人が少ないです。
ただ、その分、のびのびとゆっくり観光できる穴場スポットになっております。この先、世界遺産登録されることなどあったら、もっと混んでしまうでしょう。