草津温泉には嫗仙の滝(おうせんのたき)という観光スポットがあります。
バスターミナルからは少し離れていて、湯畑などのように気軽に行ける場所ではないのですが、なかなかのスポットです。
ですが、行くにはちょっとおすすめできない面もあります。嫗仙の滝の見どころやその辺りの懸念点についてレポートしていきたいと思います。
嫗仙の滝へのアクセス
嫗仙の滝は草津温泉のバスターミナルから南東約3.5キロの場所にあります。
筆者は電車とバスで来たので、歩いて行きましたが、他に歩いて向かう方はいないようでした。普通は車で草津に来た人が、寄っていく場所のようです。
宿泊した旅館がバスターミナルから南にある「スクリバ通り」沿いだったので、そこから東の方に向かっていきました。しばらく行くと、嫗仙の滝まで2.6Kmという案内がありました。
途中の道は、ときどき車が通るものの歩いている人はひとりもいませんでした。木に囲まれていて、なかなかいい雰囲気の道で、この辺りには別荘などが多く見られます。
途中に創価学会の建物があります。嫗仙の滝へ向かう途中の道は下り坂が多いので、帰りが苦労しそうです。それにしても、創価学会はいい場所に施設がありますね。
ようやく嫗仙の滝の駐車場らしきものが見えてきました。宿泊した旅館から出発しましたが、ここまでは50分程度でした。
草津温泉バスターミナルから旅館までは10分程度で、旅館はバスターミナルと嫗仙の滝の間にあります。これを考えると、草津温泉バスターミナルから嫗仙の滝までは歩いて約1時間程度になります。
駐車場には案内図があります。トイレがどこにもないのが残念で、注意が必要です。来る途中も公衆トイレやコンビニといったものはありませんでした。なかなかの観光スポットなので、もう少し整備してほしいところです。
嫗仙の滝の見どころレポート
嫗仙の滝の見どころなどについてレポートしていきたいと思います。
クマ出没注意?
嫗仙の滝へ向かう遊歩道に入ると「クマ出没注意」の立て札がありました。不注意ですが、そんなの聞いてないよといった感じで、鈴や笛は持ってきておりません。とにかく、出会わないことを祈るばかりです。
「軽装備でのハイキングはご遠慮下さい。」の警告もあります。確かに斜面が急だし、雨などで湿っていると滑りやすい道です。前日に雨が振りましたが、筆者も途中、滑って尻もちをついてしまいました。
また、急な斜面のため、足の指にかなり負担がかかります。少なくても、軽い気持ちでハイヒールとかサンダルで行くのは、やめておいたほうがいいと思います。
最後の方には命の危険を感じるような場所もあります。
遊歩道に入ると、すぐに鐘があります。クマ対策のようです。とりあえず、何回か鳴らして見ました。
駐車場から徒歩で20分とありますが、この徒歩何分というのは結構あてにならないんですよね。実際、転んでカメラを壊さないように慎重に歩きましたが、ここから滝までは30分以上かかりました。
休憩所が見えてきました。遊歩道に入ってから、まだ間もなく、あまり疲れてないのでスルーです。
休憩所にもクマ対策の鐘があります。
進んでいくと分かれ道がありました。
駐車場の案内図にもありましたが、片方は迂回ルートで、少し楽な道のようです。とりあえずは、帰りに迂回路を利用することにしました。
滝が近づいてくると警告がありました。
- 道幅が狭いので注意してください。
- 滝つぼ付近は落石の危険があるので絶対に近寄らないで下さい。
- 沢の水は飲めません。
最後の試練
滝が目の前にありますが、ここで試練です。写真では、ちょっとわかりにくいですが、かなり危険な道です。
岩が湿っていて滑りやすそうですし、滑り落ちてしまったら、怪我は避けられないだろうし、下手をすると命がありません。後ろから来た女性の方は、ここで立ち止まって先に行くのを諦めていました。
ここまで来て「こんなの有り?」と思いましたが、よく見ると道の脇にロープがあります。これを使えば、なんとか行けそうです。
諦めていた女性の方に、「ロープがありますよ」と教えてあげたのですが、ロープを使っても無理だと思ったようで、結局立ち止まっていました。
脇のロープに気が付かないで進んでいる方もいましたが、非常に危険です。犠牲者が出る前にもう少し整備してもらいたいところです。
嫗仙の滝へ到着
さて最後の試練を乗り越えたら、ようやく嫗仙の滝に到着です。時間は駐車場からは35分程度かかりました。
川の中を歩いていけば、もっと滝つぼに近づくことができます。
「滝つぼの近くにはいくな」という警告がありましたが、わざわざビーチサンダルを用意してきたので、行く気満々です。もちろん、滝上から岩が落ちてくることも、一応、想定しておかなければなりません。
とはいえ、途中で転んでしまったら、水の中に落ちてカメラは台無しになります。まずは念の為、カメラ無しで滝つぼまで近づいてみました。
川底は砂ではなく岩状となっております。あまり深くなく、長靴や防水のトレッキングシューズでも十分行けそうです。
案の定、持ってきたビーチサンダルと川底の相性もいいみたいで、滑る感じはありません。ちょっと危険な箇所もありますが、カメラをもって、滝つぼに近づくことにしました。
嫗仙の滝の滝壺へ
川の中に入って滑らないように慎重に進みます。それにしても川底の岩が茶色いのは、なんででしょうか。錆びた鉄のような色をしております。
この辺りは水の流れが意外ときついです。慎重に慎重に・・・。
問題はこの坂(小さな滝)です。滝つぼまでの最後の難関です。滑って転んだりしてしまったら、カメラは無事では済まないでしょう。
坂をなんとかクリアして滝つぼまで、近づきました。このに来るのは危険なのでおすすめはしませんが、なかなかの絶景です。
滝つぼには岩が転がっています。恐らく、滝の上から落ちてきたんでしょうね。警告されているように確かに危険かも知れません。
滝つぼの近くから滝の上を見上げてみると、こんな感じです。
帰りは急坂に苦戦
帰りは急な上り坂に苦しみました。距離はあまりないですが、やはり上級者コースというのも頷けます。行きとは違う迂回路を通って、ようやく駐車場に戻ってきました。
これから、さらに草津温泉まで歩かなくてはいけません。帰りは上り坂が多いですし、やっぱり、この駐車場に休める店なんかがあったら、いいと思いました。
舞茸の天ぷら
ひたすら上り坂を歩いて、なんとか草津まで戻ってきました。
雨が降ってきたし、かなり疲れてもいたので、どこかお店に入って休みたいところです。「食亭たむら」という店があったので、とりあえず入りました。
よくわからないで、ついつい店に入ってしまいましたが、どうやら、「うなぎ屋」のようです。うなぎのような高価なものを食べることは想定していなかったので、「しまった!」と思いましたが、うなぎ以外の定食もありました。
注文したのは舞茸の天ぷらとごはんセットです。機能もバスターミナルの近くで舞茸の天丼を食べましたが、好きなので全然問題ありません。
うーん、改めて画像を見ると、また食べたくなってしまいます。
まとめ
草津温泉の観光スポットである嫗仙の滝の見どころなどについてレポートきましたが、いかがでしたでしょうか。
嫗仙の滝は非常に見応えのあるスポットなのですが、その道中に不満を感じました。クマ出没は仕方がないにしても、駐車場にトイレがないのはきついです。
また上級者コースだと警告が出ていますが実際のところ、軽い気持ちで来ている家族連れも見かけました。かなり危険な場所もあるので、もう少し安全性を高めてくれたらいいのになと思いました。
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