勾玉池
一旦、駐車場に戻って先程の鳥居の先に行きました。池があるのは事前の調査で知っていましたが、駐車場についたときは、池があるような気配は全くなかったので、こんなすばらしい池がすぐ近くにあるのは意外でした。
この池は勾玉池(まがたまいけ)といいます。同じ名前の池が伊勢神宮にもありますね。
超能力捜査官のジョゼフ・マクモニーグル氏によると、この辺りに卑弥呼の住んでいた建物があったといいます。魏志倭人伝に登場する邪馬台国の卑弥呼です。
彼の言うことはすべてが当たるというわけではないそうですが、結構な確率で当たるということなので馬鹿にはできません。
鳥見山公園は古い遺跡が出ている場所でもあり、興味深い話ではあります。
勾玉池の近くには休憩所があります。
池沿いに歩いていると、小さな神社がありました。「高津縄姫之命」と書いてあります。皇女か神様だと思われますが、調べてみても誰なのかわかりませんでした。
勾玉池の中では魚がたくさん泳いでおります。魚のことは詳しくないですが、朱色のものも居ますね。鯉でしょうか。
ここにも石碑があります。かなり古そうな感じがしますが、何の碑かはわかりません。説明書きがあったらよいのですが、なにやら和歌のような感じですね。
鳥見社
何やら古そうな鳥居とその奥には神社があります。鳥居には「鳥見社」と書いてあります。
これが奥にある神社です。どうやら3人が祀られているようです。
- 右:大山祇御祖命(おおやまつみみおやのみこと)
- 中:皇祖天神(みおやのあまつかみ)
- 左:神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)
神日本磐余彦尊というのは、初代天皇と言われている神武天皇のことですね。神話上に登場する人物なので、実在したのかどうかは諸説あります。
降神石と石碑
振り返って池の方を見ると、降神石という石があります。神が腰掛けるための磐座(いわくら)のようです。
鳥見山公園はどこに何があるのかが、わかりにくいですが、探索を続けていると、道案内の札がありました。「山部赤人の墓」とありますね。
「ところで、山部赤人ってだれだろ?」
聞いたことがあるような気もしますが、調べてみると奈良時代の歌人のようで、万葉集や古今和歌集に山部赤人の歌が採用されております。
所々に石碑があるのに、何の碑だかわからないのはとても残念です。かなり古そうな石碑もありますね。
あまり整備されているようには見えない展望台がありました。
展望台の上からの景色です。
この石碑には「鳥見山中霊畤跡」と書いてあります。霊畤(れいじ)というのは新天皇が即位後最初に行われる新嘗祭(にいなめさい)行う場所のことです。
新嘗祭とは11月23日に行われる宮中祭祀です。
つまり、神武天皇の霊畤という伝説がある場所がこことなります。実は鳥見山はここの他に奈良県桜井市にもあります。桜井市の鳥見山は「とみやま」と読みますが、こちらも神武天皇が霊畤を行った場所と伝えられております。
霊畤は一人の天皇に付き一箇所なので、どちらかが偽物、あるいは両方偽物ということになります。